半端な知り合いに対しては、出来れば、気付いていたとしても気付かないフリして、今のスピードを維持したまま、その場を去ってしまいたいものです。
歌舞伎役者!?
気付かないフリして、通り抜けたいもんだから、半端な知り合い同士の挨拶は変ですよ。
歌舞伎役者の様です。
「アッ!!」と言う顔で手をパーにします。
挨拶しなきゃと決めました。
会釈の動作に入ります。
パーにした手を直しつつ、あごを引きます。
同時にたった今気付いた!!という驚きの表情を再作成します。
目を見開いて、口は「アッ!!」の形で開きます。
瞬きした目玉をグルリとまわしながら、目線を相手に合わせます。
ここでワォッ!!
な・なんと相手は気づいていません。
その瞬間!!あごが真横を向きます。
驚いた表情を崩さないまま、顔は横!!あごに猛烈に引っ張られます。
顔が完全に相手から反れます。
目線は下の下の方です。
この一連の動作により、もし髪の毛があれば、髪の波が発生します。
次の瞬間、何事もなかったかのように、素通りの体制に入ります。
止まっていた時が動き始めます。
ほんの数秒の出来事ですが、たまたま目撃した他人は、顔の筋肉がゆるみます。
失笑です。
失笑されない為に
半端な知り合いに対しては、挨拶も半端になってしまいます。
それはそれは、表情といい動作といい、情けない。
一瞬の出来事がスローモーションの様に長く感じられます。
さっきの表情、そして動作は何だったんだろうと!?自分自身を疑います。
自分自身を失笑です。
半端な知り合いとの挨拶にも、失笑にならない良い方法があります。
それはポリシーを持つ事です。
大げさですよね。
挨拶するか、又はしないか、決めるんです。
そうすれば、半端な知り合い同士でも、暗黙の了解が生まれます。
バッタリ見かけても歌舞伎役者の様になる事もなく、失笑もありません。
しかし、挨拶するという決断なら良いのですが、挨拶しないと決断した場合、それはあまりにももったいない決断です。
イヤッ!半端な知り合いでも、誰もが誰もに挨拶しなければならないって言ってるわけじゃないですよ。
近所のおっさんとか、挨拶しなくても良いおっさんもいるでしょう。
もったいないというのはね、会社の人に対してなんです。
会社にも、半端な知り合いっていますよね。
また、半端な知り合いでなくても、愛想の悪い人もいるんです。
そんな人とのすれ違いざま、挨拶するのか、素通りするかって、やっぱり迷っちゃいます。
手はパー、あごを引き、目線をあわせながら、寸前で顔を反らす、このさまを会社の人が見ています。
そりゃ、感じ悪いですよ。
挨拶はコミュニケーションですから、社内では、半端な知り合いに対してでも、挨拶しないというのは、協調性に欠けます。
見る人が見て失笑だけなら、まだ恥ずかしい思いだけで済むんでしょうけど、評判や評価にも影響するかもしれません。
これは損です。
もったいないです。
半端な知り合いにも挨拶
半端な知り合いにも挨拶!!と決めましょう。
挨拶すると決めておけば、もったいない事もありません。
あごを引き目線をあわせながらの反れる顔になる事はありません。
これはつまり、
堂々としている事でもあります。
半端な挨拶で、半端ない表情や動作を情けなく感じる事もなく、失笑も起こり得ません。
冒頭に書いたように、挨拶はコミュニケーションです。
言葉だけに頼るものでもありません。
声をかけるまでもない半端な知り合いに、会釈と表情でぶっこんで、相手は無視して、撃沈しました。
どうぞどうぞ、堂々と撃沈してください。
見ている人と自分自身が見ています。
挨拶をすると決めておけば、挨拶すべきかしないかの迷いの心は晴れ、撃沈したとしても挨拶を投げかけた事で心は晴れ、返しがあれば半端な知り合いとのコミュニケーションで心が晴れ、ハレハレハレです。